鋼材試作

時の流れと共に進化を続ける鉄鋼製品の数々。
兵庫製作所では、卓越した技術と独創的なノウハウ、最新鋭の設備を生かし、溶解から圧延、溶接、熱処理、試験片加工にいたる素材の研究開発試作から試験片加工まで、お客様のあらゆるご相談をお受けできるよう専門分野のライセンスを持った技術者が高い技術と情熱で日夜研鑽を積んでいます。

熱間圧延

  • 150~1,250℃の広温度範囲の加熱が可能。
  • 高圧デスケール設備や加速冷却設備などの最先端品質造り込み設備を有し、最適製造条件の探索に最適な圧延設備。
  • 鋼・チタン・アルミ・ニッケル合金などのあらゆる金属の圧延が可能。

圧延能力

圧延荷重
2段 600t / 4段 500t
ロール寸法
2段 650φ×600L / 
4段 290/650φ×600L

加熱能力

形式 温度範囲 均熱帯
台車炉 600~1,150℃ 300h 450W×1,500L
固定炉 600~1,250℃ 800h 800W×450L
保持炉 150~800℃ 200h 500W×1,500L

材料諸元

項目 素材 製品
厚(mm) 280以下 2.3~300
巾(mm) 100~450 100~450
長(mm) 400~1,500 400~3,000

冷間圧延

  • 2段および4段ロールでの圧延が可能
  • 鉄板やアルミ板のシート材はもとより、コイル材圧延も可能
  • 鋼・チタン・アルミ・ニッケル合金などのあらゆる金属の圧延が可能。

圧延能力

圧延荷重
2段 100t / 4段 100t
ロール寸法
2段 250φ×300L / 
4段 100/250φ×300L

材料諸元

項目 シート材
厚(mm) 0.2~5.0
巾(mm) 50~250
長(mm) 100~1,300

溶接

  • 厚板では、被膜アーク溶接、MIG・TIG溶接はもとより、造船・建築分野で採用されている多電極サブマージアーク溶接、
    エレクトロガスアーク溶接などの高能率溶接装置による継手特性調査を目的とした研究に貢献。
  • 恒温恒湿室での各種溶接割れ試験が可能。
  • 薄板では、スポット溶接をはじめとする各種溶接継手特性調査を目的とした研究に貢献。
設備名 台数 特徴
被膜アーク
溶接装置
6 各種構造物の突合せおよびすみ肉溶接が可能
マグ・ミグ
溶接装置
1 各種構造物の突合せおよびすみ肉溶接が可能
サブマージ
アーク
溶接装置
3 3電極は厚板の片面高能率溶接が可能
エレクトロ
スラグ
溶接装置
2 SESNETは建築ボックス柱の高能率溶接が可能
エレクトロガス
溶接装置
1 SEGARCは船体外板の縦向き溶接が可能
スポット
溶接装置
3 薄板の継手溶接が可能
恒温恒湿室 1 各種溶接性試験が可能(設定温度:-30~35℃)

熱処理

  • 厚板の焼入れ・焼戻し・焼ならしが可能。
  • 薄板の焼鈍・高速熱処理シミュレーターが可能。
  • 薄板では、スポット溶接をはじめとする各種溶接継手特性調査を目的とした研究に貢献。
  • ソルトバスでの高温・中間温・低温ヒートパターンによる連続焼鈍が可能。
    ※小ロット多品種対応に最適。※真空・N・Arガスによる雰囲気調整が可能。
設備名 台数 特徴
箱形エレマ炉 3 温度:1,250℃以下(焼入れ・焼戻し・焼ならし)
箱形流気式
電気炉
2 温度:750℃以下(焼戻し)
台車型
電気炉
1 温度:930℃以下(焼入れ・焼戻し・焼ならし)
ソルトバス 3 高温炉:680~930℃ 中低温炉:400~800℃ 低温炉:200~550℃
ジョミニー端
焼入装置
1 JIS G 0561に準拠
高速熱処理炉
(シミュレーター)
温度:50~930℃(薄板の連続焼鈍)